Bad Ischl(バードイシュル)のBadとはBaden(バーデン)と同じ語源から来ていて温泉地として有名な町である。皇帝の別荘があり、皇帝の避暑地や湯治地には必ず音楽や菓子といった文化が華開く。この街の皇室御用達の菓子店が「Zauner」である。常時、生菓子だけでも200種類はあると聞いていたが、噂に違わず凄い品揃えである。焼菓子も合わせればいったい何種類あることか!ケーキはムースではなくバタークリーム、生クリーム主体で、皆美味しそうないい顔をしている。二日間の滞在中この店のケーキを食べまくった。
夏の恒例の仕事にシュナイダー氏の別荘の庭にあるクエッチ(プラムの一種)採りがあった。木々には数え切れないほどクエッチが実り、梯子をかけて皆でとるのだが丸一日かかっても取りきれないくらい収穫できた。翌日から暫くの間、店頭のケーキはクエッチだらけ!なんとものどかで、しかしこれが菓子店の原点のような気がして心和んだ。 夏といえば旅!相変わらず旅好きの僕は暇を見ては旅にでた。以前に紹介した、東欧のハンガリーやチェコ、ソロバキア。そしてチロルの小さな村や南ドイツそしてイタリア等等。南ドイツはロマンチック街道が有名だが、観光地化されていない小さな街も本来の可愛さやぬくもりが残っていてよい。とはいえ麓の村から見るライトアップされたノインシュバインシュタイン城は最高だし、ロマンチック街道の街々はお伽の世界から抜け出してきたようでメルヘンチックだ。イタリアは、7年程前にリュックを背負ってぶらぶらと一人旅をしたので、ローマやヴェニスは再訪問であった。初めての時のような新鮮さはないが、二度目は又違った発見があり感動した。
二年目のノエルと新年も楽しくそして有意義に過ごした頃、またもや自分の中に沸々と熱く滾る想いが込み上げてきた。「フランスへ行きたい!」 |