リュバーブ農園 |
数年前より新しく出来た明治乳業十勝工場の視察のお誘いを受けていたのですが忙しくなかなか訪れる事が出来なかったのですが今回思い切って行って参りました。今年初めに北海道行きを決め明治乳業様とも打ち合わせを繰り返して参りましたので十勝工場、帯広工場、その他にもリュバーブ農園、メロン農園、西瓜農園、ハスカップ農園、ワイン農園など天気にも恵まれ実り多い視察となりました、一点を除いては。その一点とは牧場視察であります。口蹄疫の影響で今、牛たちは全て屋内で隔離されるように飼育され、外部からの接触は一切禁止となっています。宮崎での口蹄疫は鎮火しましたが北海道に飛び火しては一大事でありますので残念ですがやむを得ない処置であります。
まずは明治乳業の生クリームやチーズをはじめ乳製品の工場ですが驚きました。ヨーロッパではよく視察していたのですがその最新鋭の工場はハリウッドのSF映画を連想させるような完全機械化で人は広い空間にほとんど見かける事はありません。私達も衛生的観点から入室する事は出来ず二階に設けられた閲覧用通路からガラス越しに見学しました。旧式の帯広工場では内部に入れて頂き詳しく説明して頂きましたが旧式と言えどもヨーロッパで見ていた手作り的な工房から比べるととても立派な物でした。
リュバーブ試食 |
さてさて来年の私自身の農園を作る計画も着々と進んでいる最中のこの北海道視察。主に果物とその畑に注目して見て参りました。まずはリュバーブ農園。とうもろこしやビーツなどをメインで作っていらっしゃる嶋崎農園。リュバーブは片手間に軽い気持ちで始められたらしいのですがいやいや立派な赤身のリュバーブであります。農園でまるでパーティのように生のままやジャム、ジュース等、たっぷり堪能させて頂きました。東京に戻り早速送って頂いたものでジャムを炊いてみるとやはり力強い味でとても美味しく来シーズンが楽しみであります。
次がメロン。こちらは車で富良野を走っていて思わずアポイントもとらず立ち寄った農園でしたがその場で食べさせて頂きその美味しさに思わず東京に送って頂く事にしました。
キングメルティという北海道の品種で日持ちがしない為、道外では流通していないメロンだそうです。同じく北海道産の夕張メロンなどが有名ですがこの富良野のキングメルティ、大注目であります。ほかにも様々な農園を視察したのですがその道中、目を和ませてくれたのがジャガイモの花であります。この季節、ラベンダーの花畑が脚光を浴びますが十勝、帯広、富良野あたりにはジャガイモの花畑が至る所で広がり、ラベンダーの紫の絨毯のような華やかな美しさに比べて、たっぷりの緑の葉の中に咲く、白く小さなジャガイモの花は清楚でとても美しかったです。
ハスカップ農園 |
ハードなスケジュールで以前にお世話になった方々へのご挨拶も儘ならないまま後ろ髪をひかれる思いで千歳空港に向かったのでしたが少しだけ余裕が出来ましたのでフランス時代の友人を訪ねました。「レ・リシェス」の遠藤寿シェフです。一緒にフィアンセとして渡仏していた央子ちゃんと共に立派な父親にもシェフにもなっていました。
今回の多くの収穫の中でも一番の成果は素晴らしい方々と出会えた事であります。
リュバーブ農園の嶋崎様、メロン農園の内芝様、最高のあんこうを食べさせて下さった日野様、遠藤君ご夫妻、明治乳業の皆様、そして北海道でお会いした多くの皆様、ありがとうございました。 |