ありがとうございます。 | 台南の皆様、ありがとうございます!

  台南の皆様、ありがとうございます!  
 
例年この季節になるとToshi Yoroizuka各店ではマンゴの商品が店頭を飾ります。その中でもミッドタウン店でのカウンターデザート「マンゴーのリゾット」は「これを食べなければ夏は来ない!」とおっしゃって頂けるほどの人気商品になっております。現状熊本産のマンゴを使っていますが・・・。
先日、台湾の南部に位置する台南に行って参りました。この時期の台南といえばマンゴ一色であります。特に玉井地区は山そのものが真っ白になります。

山一面のマンゴ
山一面のマンゴ

マンゴが白?と不思議に思われるかも知れませんがマンゴは全て一つずつ丁寧に白い袋で覆われています。

マンゴ畑にて
マンゴ畑にて

 今回は25種類ものマンゴを味見してきました。日本に入ってきているのはアップルマンゴ、一種類のみ。「よしそれなら最高の品種を探し出して日本に直輸入しよう!」と意気込んだのですが様々な方にお会いしてアプローチするも直ぐに無理な事が判明。法律で現段階では日本に輸入が許可されているのはアップルマンゴだけなんです。玉井地区のマンゴは全て二か所の集積所に集められそこで殺菌を行い日本から駐在されている検疫官の審査を受け日本に輸出され、また日本でも検疫を受けなければなりません。この台湾での殺菌過程がマンゴの種類によって全て異なる為、違う種類のマンゴを輸入する為には、この規制から作っていかなければならず莫大な時間と労力が必要となるのです。

マンゴ集積所
マンゴ集積所

ちなみにその他フルーツ全体をみてもたった9種類のフルーツしか輸入は認められておりません。バナナ、ライチ、マンゴ、パイナップル、ブドウ、パパイヤ、ドラゴンフルーツ、キンカン、ポンカンです。

マンゴ市にて
マンゴ市にて

 マンゴを毎日お腹がいっぱいになるまで食べ続けたのですが最高に美味しくそれに安い!。上の写真でも解るように1斤とは台湾で約500g。台南の大振りなアップルマンゴは約400~500gですから大体一個16元約45円位といったところであります。しかしこれは台湾内で流通しているマンゴの値段。様々な等級があり日本に入ってくるのは表面が真っ赤で黒い斑点が全く入っていない最高級品。これを直輸入で契約して空輸してと交渉していくとやはり個人でやっていくと大変でそれに結構高いものになっていきます。そこで壮大な夢でありますが今、Yotoizuka Farm 台南の準備を昨年から進めています。今回の渡台も実は三回目であります。やはりもともとマンゴが自生している台南の地がマンゴ作りには最適であり捥ぎたてのマンゴの味はやはり格別であります。

旨い!
旨い!

 自分達で栽培したマンゴの最高級の物は、日本にフレッシュで送り、そして味は良いが形や見た目に難があるものは、現地でアイスクリームやコンフィチュール、ピューレにして日本に送り、Toshi Yoroizukaで最高のスイーツに昇華させてお客様に提供する。そんな事が出来れば最高です。
 こんな途方もない夢を追いかけて三年前に着手したエクアドルカカオファームも遂に今年初収穫を迎えます。念ずれば必ず実現する。これまで通り、いえこれ以上に美味しいスイーツの探求の為に頑張ります。

Yoroizuka Farm候補地
Yoroizuka Farm候補地