|
||||
|
一夜城YoroizukaFarmが皆様の御陰を持ちまして無事２周年を迎える事が出来ました。 先日二周年イベントを開催したのですが、地元の農家の皆様や婦人会の皆様が屋台を出して下さりまたお世話になった様々な方々が来店下さり感慨深い一日となりました。最初は申し訳程度だった農園は、三年ものの柑橘を主力に植えましたので、まだまだ小さいですが５年目くらいになり、たわわに実をつけており嬉しい限りであります。 そんな忙しいなか、スケジュールをやりくりして毎年この時期に産地巡りの旅を行っております。今年はいつもお世話になっている愛媛、和歌山、三重、長野。
愛媛は何と言っても柑橘王国。様々な新種の柑橘が毎年生まれております。農業試験所では何と約１０００種類もの柑橘が試作されております。とはいえ採用されるのは一年に多くて一種類だそうです。 自社でも柑橘をメインとした畑をやっている私にはこの農地巡りの旅はパティシエとして農夫として重要な仕事であります。
今秋、特に四国は雨が多く愛媛で力を入れている甘平というとても皮が薄く甘い新種の柑橘は約８割もが実が割れてしまったとの事。悲しく身につまされる出来事であります。皮が薄い為にこの季節に大量の雨が降ると一気に実が多きくなり皮が破裂してしまうのです。美味しく繊細なフルーツを作るという事は大きなリスクを負う事になります。 素材との出会いの他にも産地巡りの旅の醍醐味は人との出会いであります。和歌山県有田市望月市長は漢気に溢れ非常に情熱のある指導者であり長野県須坂市三木市長は愛情に溢れ温かい指導者であり両市長共に私が尊敬する人物であります。情熱と言う点ではお二人にひけをとらないのがNPO法人「伊賀島ヶ原おかみさんの会」の穂積澄子さん。
昨年三重県島ヶ原を訪ねた際に意気投合してから試作を重ね遂に「忍半蔵」をこの度ヒカリエのYoroizukaFarmで販売させて頂く事になりました。もともと地元の日本酒半蔵を使い「ほんのりちゃん」として地元のおかみさんが集まって作り販売されていたのですが私も入り改善して販売の運びとなりました。伊賀忍者の里という事もあり、ふだんは使われていない菱の実を中に混ぜ込みカリッとした食感をだす事に成功して、日本酒「半蔵」のまろやかさと菱の実の食感のバランスがとれた焼き菓子が「忍半蔵」です。ほかにも三重県からは多気町のまめやさんとコラボレーションした「豆ボーロ」。そして四日市の社会福祉法人のブルーミングさんとも新しい商品の開発を進めております。
それから遂に実現した私にとっては夢のようなスイーツ。尊敬する玉村豊男氏とコラボレーションした新商品です。玉村さんにロゴを描き下ろして頂き、玉村さんが厳選した素材で今回焼き菓子を四種類作らせて頂きました。胡桃やエゴマ、桑の実や葉を使った素朴ながら味わい深い自信作となりましたので是非皆様ご賞味頂けると嬉しいです。 今後、素材そして人との繋がりをますます大切してより一層美味しい、人を笑顔に出来るスイーツを作り続けていきたいと思います。愛媛、和歌山、三重、長野の皆さん、一夜城の皆さん本当にありがとうございました。 |
