ボンブには「爆弾」という意味があり、アイスクリームやソルべ、ムースなどを詰める円錐台形または球形をした型をボンブ型と呼ぶ。つまり、パータ・ボンブとはこの型に詰めるものをさすことになる。
材料は卵黄とシロップというシンプルなもの。卵黄に温かいシロップを加えて攪拌していくが、温度は70〜75℃を保つのがポイントである。この温度が高いと、卵黄が凝固してしまうので注意が必要だ。手で泡立てる場合は湯せんで調整するのが便利だが、ミキサーを使う場合は80℃位のシロップを加え、攪拌による温度の低下(ただし、摩擦熱も生じるので急激な低下はない)を考慮する。
時間をかけてしっかり攪拌し、六〜七分立ての生クリームと合わせてムースなどにする。
配合: 砂糖 200g/ 水 120cc/ 卵黄 8個/ *バニラエッセンスや各種リキュールなどで風味をつけてもよい。
1:砂糖と水を火にかけてシロップを作る。鍋肌に砂糖の結晶を作らないように、刷毛でぬぐいながら行うとよい。105℃まで温めて糖度(31〜32度)を調整したら、氷水に当てて80℃まで冷やす。
2:ミキサーボールに卵黄を入れて軽く泡立てる。80℃に冷ました1のシロップを加えながら、泡立てていく。ミキサーの回転は最初は中速、途中で高速にし、少しもったりしてきたら中速に戻す。
3:ミキサーを10分間程回すと、クリームがリュバン状になる。これが七分立ての状態。バニラエッセンスやリキュールなどで風味をつけるときは、この状態で加える。
4:さらに混ぜ合わせていくと、泡立て器にしっかりとからみつくようになる。生クリームと合わせたり、アイスクリームのボンブ型に流すときはこの状態まで泡立てる。