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4月からNHKBS1で23:00～23:50の生放送「エルムンド」に出演させて頂いております。大体隔週で水曜日に出演しています。
「エルムンド」とはスペイン語で世界という意味で世界中の様々な分野の話題を紹介する大人の為のエンターティメントです。司会者のアンディ、水曜日アシスタントのマギーと共に楽しくトークしているのですが特にその中で毎回、私のコーナーを設けて頂いておりスイーツを通して世界の文化を紹介しています。様々な食文化の中で特にスイーツは余裕の文化、主に心を満たすものなのでその国に住む人々の国民性や歴史など文化を如実に表していると思っています。菓子職人として修行の傍ら暇さえ見つかれば世界中を旅してきた事がこんなところで役立つとは若い頃は思っても見ませんでした。

アンディとは番組前によく話しをするのですが人間味にあふれ自然体でとてもいい 男です。頻繁に会話の中に登場する奥様やお子様とはお会いした事が無いのですがとても良き父親であり旦那である事が感じられます。もう一人のアシスタントのマギー。彼女とは実はなかなか上手く話が出来ません。出来ないというのは情けない話、私が普通にマギーと話せないんです。皆さん、決してマギーが悪いとかでは無いんですよ。とてもよい娘です。良過ぎです。英語が堪能（当たり前ですが）で頭の回転は速い。そして若く美しくスタイルは抜群、性格も良い。どうします・・？。って別にどうする必要もなく普通にしていればいいのですがこれが困ります（笑）。例えば先日の控え室での私とマギーとの会話です。マギーは19歳なのでお酒を全く飲みません。 「マギー、本当にお酒を一度も飲んだ事がないの？」
「はい」
「どうして？
「だってまだ未成年だから。」
おお～！。私はどうしたらよいのか。もっともであります。一般常識でありますが・・。これで会話が終わってしまいました（涙）。 　エルムンドの楽しみの大きな一つが多彩なゲスト。私にとってエルムンド最初のゲストが大好きな有森裕子さんであったのはとても幸運でした。有森さんはご存じの通りのアストリートとしてそして人として偉大な方です。ところがその偉大さをひけらかす事など決して無くとても気さくで朗らかなのです。もちろん半端でない芯の強さがあってこその柔らかさなのだと思います。

毎回素晴らしいゲストで皆さんの一言一言が私の心にずしり響きます。特にロン・カーター氏やジョー・サンプル氏、ナイル・ロジャース氏らには感服致しました。皆さんとてもいい感じに歳を重ねておられ私が大好きな職人気質（アーティスト気質）ぷんぷんのジャズ界の大御所達です。ロン・カーター氏を間近で見た時に「ゾクり」としました。ところが握手をして彼の笑顔を見た時、私は「ふわり」としたものを感じました。私の隣に座り話す伝説のベーシストには気負ったところが全く無く物静かに淡々と話されます。そして「ずばりジャズとは？」の質問に彼はやはり物静かに、しかし力強く言いました。 「私の演奏するものがジャズです。」これにはガツン！ときました。
その後の彼の演奏にはいつもより多いスタジオ中のスタッフの皆が聞き入りました。
「これがジャズなんだ！」というロン氏からの熱いメッセージを。
まだまだ未熟ものですがいつかこんな凄いセリフを吐ける様に益々頑張らなければと感じさせられた夜でした。
　いつも刺激と興奮を与えて下さるゲストの皆様、またその機会を与えて下さるエルムンドスタッフの皆様、そしていつも見て下さる視聴者の皆様、ありがとうございます。
 
＜近々の出演予定日＞
6月22日、7月6・13・20日、8月3・17・31日