望月市長はじめ有田市の皆様 ありがとうございます!
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望月市長はじめ有田市の皆様
ありがとうございます!
この度、有田市原産地呼称管理委員をさせて頂く事になりました。私はその中でも官能審査を受け持ちます。糖度、酸度、農薬の使用の有無、育成の仕方、産地、等々多くの基準を設けそのチェックをパスしたみかんを最終的に食べてみて味で合否を決める大切な役どころなので責任重大であります。そして選び抜かれたみかんにのみ「有田市原産地呼称管理委員会認定」のラベルを付けて出荷する制度であります。その他にも様々な角度から温州みかんと有田市の町おこしのお手伝いをさせて頂くつもりであります。

ハウスみかん

今、有田市だけに関わらず日本中で温州みかんの需要が落ちています。私達が子供の頃にはみかんはどこの家庭でもダンボールで購入していつも炬燵の上にはみかんが山積みしてありました。会話をしながら、そしてテレビを食べながらみかんを手が黄色くなる位に食べたものでした。お茶の間での一家の団欒が消えると共にみかんの需要も除所に減ってきた気がしてなりません。「日本は高度経済成長が終わり、真の成熟した文化を構築する今がチャンス」だと常々私は言っているのですがそれには第一次産業の見直しが必須であります。私は大きな事は出来ませんがせめて農業と酪農の分野では菓子屋と密接な繋がりがありますので出来る事からお手伝いさせて頂こうと思っております。

21代目伊藤一美氏と原木

そこで早速、有田市へ行って参りました。有田市は温州みかん発祥の地であります(原木は熊本)。二十一代目伊藤家御当主様にお会いして原木も見させて頂きました(昭和20年頃迄二代目の原木が生きながらえていたそうですが土石流や大雨で死に絶え、その度全く同じ場所に新しく植えられ現在は五代目で約40歳です)。1574年に六代目伊藤孫右衛門氏が肥後の国より原木を持ちかえり現在の場所に植え育て始めてから436年間脈々と有田でみかんは育てられてきたのです。そのみかん畑は圧巻であります。まるでプロヴァンスを彷彿させるかのような壮大なる景観であります。平地でもみかんは育つそうではありますが陽をたっぷりと浴び根の浅い斜面で育つみかんの方が味は格別であります。

みかん畑

話しは変わりますが尊敬する人物にお会いしました。有田といえば箕島高校・尾藤監督です。人口3万人の県立高校(野球留学なんてもちろんありません)で春夏連覇の偉業は一重に尾藤監督に手腕によるものであります。なんとも重厚な空気を醸し出すさすがの人物でありました。そして望月良男市長。この若き市長の熱意に動かされて有田まで来たようなものであります。成功を信じてまずはアクションを起こす勇気と行動力と直向きさを望月市長に感じました。最後にマスターソムリエの高野豊氏。須坂市でも御一緒させて頂いた日本が誇るソムリエの方で有田みかんによるアイスワインの完成を急いで下さっております。

原産地呼称委員会、農地&みかん加工工房視察とハードな日帰り小旅行ではありましたが決起集会&ワイン会を開いて下さりまだ50%の完成度とはおっしゃっておられてましたがこのワインを尾藤氏や望月市長らと試飲させて頂きました。完成の暁にはTOSHIでも是非出したいと思います。他にもみかんジュースにゼリー等々みかんを満喫した有田でした。有田市長をはじめ市職員、そして市民の皆様本当にありがとうございました!

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