Yoroizuka Farm TOKYO ありがとうございます!
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Yoroizuka Farm TOKYO
ありがとうございます!
4月26日渋谷ヒカリエの中に全く新しいコンセプトのお店をOPEN致しました。 生菓子に関しましては従来のToshi Yoroizukaブランドと同じ物は全くありません。

Yoroizuka Farm Tokyo

では今までのToshiブランド、そして小田原にある一夜城Yoroizuka Farmとはどう違うのでしょうか?。もともとはより良き素材探しの為に様々な地方を訪ねさせて頂いておりました。そういった素材の見直しを考えたところから「素材から愛情を込めて一から作りたい」と小田原一夜城で畑を耕すようになりました。それが一夜城Yoroizuka Farmであります。地方を巡り歩くようになり農業を軸とする第一次産業の大切さと地方の活性化を改めて痛感するようになりました。そしてそこで出会った方々といつも「いつか何かやりたいね!」と語りあっていました。
 
例えば昨年末我が農園で初めての収穫ができました。嬉しくてたまりませんでした。蜜柑です。収穫した蜜柑はすべてそのまま生食としてケーキやタルトに使ったりジャムやアイスクリームにしたりと根こそぎ使い切りました。ところが近隣の農家はどうかというとそんな訳にはいきません。味は良いが形や色が悪いものも大量にでてきます。私の蜜柑たちは出来の悪い蜜柑なんてありません。傍からみれば出来が悪いものもあるのかも知れませんが愛情込めて収穫した蜜柑に出来の悪い物等なくそれらは単に大きさや色が不均一であったり酸味が強かったり皮が厚かったりに過ぎません。私には蜜柑を育てる技術はまだ未熟ですがそれらの蜜柑の特性を生かして短所を長所に変えて加工する技術があります。
 
今私は小田原の一夜城にフルーツの加工所を設けようとしております。私がやるのではありません。地元の方々が一つになって国に補助金を申請して地元の農家の方々のグループが運営する加工所を開設するのです。私はフルーツをジャムなどスイーツにするアドバイスやプロデュースをするだけです。自分で農業をやってみてはっきりとそれらの事の大切さがわかったのです。では今書いたような事は私のオリジナルの考えなのか?。全然そんな事はありません。随分前から同じような事を考えてすでに設けている地方の施設は数多くあるのです。それらを視察に行きますと実は順調にいっている所は数少なくうまく機能していない所の方がはるかに多いのです。うまくいっていない理由は作ってもあまり売れないからです。売れない理由は様々ですがそういった所は全てが駄目な訳ではありません。キラリと輝るものが必ずあるのです。そんな所に私が入りもともと素晴らしい素材と人材を生かしてスイーツにするための少し技術指導をして見直しをしています。ではその先そういった商品を何処で販売するのか?。その話を聞いて「是非私どもで!」と手を挙げて下さってのが東急さんなのです。今は五つの県と共にやっておりますが様々な地方から問い合わせがきて益々増えていきそうな手ごたえを感じております。商品の例を幾つかあげますと、まず禎瑞。

青のり工房にて

昔から交流のあった愛媛県ブランド戦略課の方から「一般には売られていない商品なのですがこんな美味しいものがあるんですよ」と送られてきた一本のロールケーキがありました。それを食べた瞬間、口の中に海の爽やかな香り広がり思わず直ぐに電話をしました「直ぐ禎瑞に行きます!」と。
 
行ってみるとそのロールケーキは海の直ぐ近くの愛媛県西条市漁業組合禎瑞支所の中の狭い一室で年輩に女性の方が一人で焼いておられました。直ぐ隣の倉庫には青のりが山積されていました。その体育館のような倉庫一杯の青のりの中から一番良いものを厳選してきてその隣の小さな工房で一人で青のりのロールケーキを焼いていたのです。ロールケーキを焼く技術は我々の方が上かも知れませんが青のりの選別、加工など我々など足元にも及びません。そこで今はこの青のりを使ったケーキをTOSHI風にアレンジして禎瑞の方々に尊敬の念を込めて「禎瑞」として販売しております。同じような過程を経て長野県の大根の街、坂城からは切干大根のケーキ「坂城」が。

坂城に皆さんと

知的障害者支援学校「須坂技術学園」からはクッキー三種が。日本全国でこういった美味しい素材で町おこしや地域の活性化を考えていらっしゃる方々は是非連絡下さいませ。それからお客様には一言申したい。社会貢献の為だけの店では決してありません。私は菓子職人です。本当に美味しいものを皆さんに伝えたい。作りたい。そんな一心で作っております是非ご賞味下さい!!

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